五神

-ごじん-

 

舞歌「この程に 五大王子を 請じ立て 處世固め 村の静めに」

 

 この神楽は、「五郎の王子」とも言い、陰陽五行説による世界観、歴の説明、倫理道徳の教訓などを含む大作です。「神迎」の「四季や四季」で始まる歌を演劇化したものとも言われています。

 

 東・春・木徳を司る第1王子、南・夏・火徳を司る第2王子、西・秋・金徳を司る第3王子、北・冬・水徳を司る第4王子に対し、第5王子は所領を分けてくれるよう頼みますが、兄王子たちは聞き入れません。遂には合戦となりますが、最後には高天原から使わされたかしこ根命(かしこねのみこと)の諫めを聞き入れて所領を分け、第5王子は中央・土用・土徳を司ることとなりました。